薄膜蒸着コントローラ IC6
メーカー名:インフィコン株式会社
製品情報
Thin Film Deposition Controller 光学/OLEDアプリケーション用
豊富な機能を搭載したIC6が最適な測定精度を実現します
光学アプリケーション用
IC6薄膜蒸着コントローラは、INFICONの薄膜コントローラの確かな性能と、蒸着プロセスで最大の成果を
得られるように設計されたユニークな機能との組み合わせを通じて、比類のない価値を提供します。
1/10秒ごとに0.00433Å/sという業界最先端のレート分解能を誇るINFICONのModeLock周波数測定システムを使用したIC6は、安定した高分解能での膜厚とレートの測定を可能にします。
高い分解能と信頼性を兼ね備え、レイヤ数200の50のプロセスに対応できるIC6の能力は、反射コーティング、バンドパスフィルタ、ARコーティングといった光学プロセスに活用できます。
IC6と同じ性能、品質、機能を兼ね備え、優れた再現性を実現できる水晶振動子コントローラは、
他には存在しません。
■信頼性の高いプロセス制御
豊富な機能を備えたIC6は、簡単にお客様のシステムに統合して、完全なプロセス制御を実現できます。
IC6は、レートと膜厚の制御のために最大で6つのソースを同時に制御できます。最大で12のアナログ出力を、ソース制御やレート、または膜厚の記録用に割り当てることが可能です。
IC6のロジックおよび、プロセス制御機能には、プログラム可能な100のロジックステートメント、
20のカウンタおよび、20のタイマーがあります。
I/O機能としては最大で24のリレー出力、28のTTL入力および、14のTTL出力を備えています。
ロジックステートメントは外部の入力や出力と組み合わせて使用できるため、PLCやその他の追加機器なしでは実行できない機能も、IC6では実行することが可能になります。
個々のロジックステートメントには最大で5つの機能を埋め込み、ブールロジックを使用して結合させることができます。
プロセスレシピの柔軟性を高めるために、IC6はそれぞれ200のレイヤを持つ50のプロセスを処理できます。
また、プロセスを結合することで最大10,000のレイヤの蒸着が可能になります。
特長
- INFICONのModeLock技術により、超低レートでも非常に安定した最大分解能でレートと膜厚を測定可能
- 材料の蒸着時にAuto Z機能でZレシオを自動的に決定できるため、膜厚の精度が向上
- 最大6つのソースからの同時蒸着が可能
- カラーTFT液晶ディスプレイでプロセスの進行状況をわかりやすく表示
- 精度は100msのサンプリングあたり±0.0035Hz
- USB方式のデータストレージ機能により、スクリーンショットやレシピの保存、データの記録が可能
- (拡張可能な入力(28)と出力(24のリレー、14のTTL出力)を使用して)単純なシステムにも複雑な
システムにも組み込め、かつロジック機能(100のロジックステートメント)を使用できる柔軟性を備えた
パワフルなI/O - ソース制御および、レートや膜厚のモニタリング用の標準装備の6つのDAC出力にオプションで、
さらに6つの出力を追加可能 - それぞれ200のレイヤを持つ50のプロセスを処理でき、プロセスを結合することで最大10,000レイヤの
蒸着が可能 - 最大8つのセンサーに対するマルチセンサー平均処理
- 4メートルのXIUオプションにより、大規模システム用の長い真空内センサーケーブルの使用が可能
- イーサネット通信(オプション)
- RoHS指令に適合
OLEDアプリケーション用
IC6薄膜蒸着コントローラは、INFICONの薄膜コントローラの確かな性能と、蒸着プロセスで最大の成果を
得られるように設計されたユニークな機能との組み合わせを通じて、比類のない価値を提供します。
1/10秒ごとに0.00433Å/sという業界最先端のレート分解能を誇るINFICONのModeLock周波数測定システムを使用したIC6は、安定した高分解能での膜厚とレートの測定を可能にします。
IC6と同じ性能、品質、機能を兼ね備え、優れた再現性を実現できる水晶振動子コントローラは、
他には存在しません。
■パワフルな性能
IC6は、最大で6つのソースを個別に、または任意の組み合わせで同時に制御できます。コントローラを2台も3台も使用する必要がないため、システムを簡素化し、コストも削減できます。
オプションのINFICON Crystal 12センサーは、プロセスを中断することなく、自動的に振動子を切り替えます。これにより、レートの連続モニタリングが可能になり、ツールのベントからベントまでの時間を延ばすことが
できます。
IC6は、ソースの制御、レートや膜厚のモニタリングおよび、記録用に、6つの標準出力と
6つの追加出力(オプション)を含め、割り当て可能な12のアナログ出力を備えています。
さらに、I/O機能については最大で24のリレー出力、28のTTL入力および、14のTTL出力の使用が可能です。
4メートルのXIUオプションを使用すれば、大型システム用の長い真空内センサーケーブルを使用できます。
安定した高分解能のレートと膜厚の測定および、極端な低レートのコントロールを可能にするために、
IC6は測定レート平均処理機能を搭載しています。
これは、低密度の材料を超低レートで蒸着するのに貴重な機能です(超低レートのOLEDドーパント物質の蒸着のための安定したソースへの使用は最大で30秒)。
特長
- INFICONのModeLockテクノロジーにより、超低レートでも非常に安定した最大分解能でレートと
膜厚を測定可能 - 材料の蒸着時にAuto Z機能でZレシオを自動的に決定できるため、膜厚の精度が向上
- 1台のIC6で最大6つのソースを個別に、または任意の組み合わせで同時に制御できるため、
コントローラを2台も3台も使用する必要がない - カラーTFT液晶ディスプレイでプロセスの進行状況をわかりやすく表示
- 測定周波数10 Hz
- 精度は100 msのサンプリングあたり±0.0035 Hz
- USB方式のデータストレージ機能により、スクリーンショットやレシピの保存、データの記録が可能
- 複数のソースからの材料の膜厚を積算
- 測定レート平均処理機能により、低密度材料の超低レート蒸着が可能(超低レートのOLEDドーパント物質の蒸着のための安定したソースへの使用は最大で30秒)
- 表示分解能は最高0.001Å/s
- 4メートルのXIUオプションにより、大規模システム用の長い真空内センサーケーブルの使用が可能
- ノンデポジットレートコントロール機能により、サブストレートが蒸着チャンバー内をサイクル移動する間、ソース材料の蒸発レートを連続的にコントロール
- ソース制御および、レートや膜厚のモニタリング用の標準装備の6つのDAC出力にオプションで、
さらに6つの出力を追加可能 - イーサネット通信(オプション)
- RoHS指令に適合
この装置のAuto Z機能は、有機材料のZレシオを自動的に決定できるため、層状物質やドープ物質の蒸着時に膜厚とレートの精度を維持できます。
Auto Z機能を使用すると、2つ以上の材料を同時蒸着する場合や、2つ以上の材料を多層膜蒸着する場合に、Zレシオが未知のプロセスの精度を高めることが可能になります。
これらの機能によって、低レートでの低密度材料の測定やシステムコンピュータへの測定値のフィードバックが容易になり、プロセスを確実に制御することが可能になります。
仕様
測定性能 | |
分解能(Å/s/M)*1 | 0.00433 |
振動子周波数の最大シフト | 1.5 MHz |
振動子の範囲および精度 (100ms サンプリングあたり) | 6.0~4.5 MHz ±0.0035 Hz |
膜厚精度*2 | 0.5% |
測定周波数 | 10 Hz |
反復測定平均化 | 0.1、0.4、1.0、4.0、10.0、20.0、30.0秒の 平均処理が可能 |
設計上の特徴 | |
複数センサーによる測定 | Yes(最大6つのセンサー) |
Auto Z | Yes |
AutoTune | Yes |
同時蒸着 | 同時蒸着 Yes(最大で6つのソース) |
プロセスレシピおよびデータの管理 | |
材料プログラム数 | 32 |
プロセスレイヤ数 | プロセスあたり200 |
プロセス数 | 50(レイヤー数に依存) |
USBメモリ | Yes |
データ記録 | Yes |
ハードウェア機能 | |
センサー*3 | |
シングル | 6 |
デュアル/CrystalTwo® | 4/6(CrystalTwoスイッチで切り替え) |
CrystalSix® | 6 |
Crystal 12® | 6 |
Generic | 6 |
ソースコントロール | |
ソース数 *4 | 最大6 |
ソースコントロール電圧 | 0~±10 V(アジャスタブル) |
出力分解能 | フルレンジ15ビット(0~10 V) |
るつぼ位置 | 64 |
入出力 | |
入力 | 標準14、最大28(オプション) TTL/CMOSロジック対応またはGND接地 |
出力 | SPSTリレー x 8(標準) 最大でx 24(オプション) 定格30 VDCまたは30 VAC RMSまたは42V Peak(2.5 amps) TTL出力 x 14(オプション) |
レコーダー出力*4 | 0~+10 V(調節可能) |
ロジックステートメント | 完全にプログラム可能なステートメント x 100、 1つのステートメントに5つのアクションと5つのイベントを記述可能 |
通信機能 | |
標準 | RS232 |
オプション | イーサネット |
ディスプレイ | |
膜厚分解能 | 1 Å(0~9.999 kÅ) |
10 Å(10.00~99.99 kÅ) | |
100 Å(100.0~999.9 Å) | |
1 kÅ(1000~9999 kÅ) | |
レート分解能 | 0.001(0~9.999 Å/s)、 (レートフィルタの時間設定が10秒以上のとき) |
0.01(0~99.99 Å/s) | |
0.1(100~999.9 Å/s) | |
動作 | |
電源 | 100~230 V(AC)±15% |
50/60 Hz±3 Hz | |
動作温度 | 0~50°C(32~122°F) |
寸法(マウント部を除く) (H x W x D) | 5.25”x 19” x 13”(133 mm x 483 mm x 330 mm) |
重量 | 23 Ibs(10.5 kg) |
*1. 材料密度= 1.0、Z レシオ = 1.0、振動子周波数 = 6 MHz、Å/s/M = オングストローム/秒/測定
*2. 精度はプロセスによって変わります。表の数値は典型精度を表しています。
*3. 各タイプの最大構成
*4. TIC6には標準で6の出力チャンネルがあり、オプションで出力を6つ追加できます。12の出力は、
いずれもソースソースコントロール電圧またはレコーダー出力用として設定できますが、同時にコントロール
できるソースの数は6つです。